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むかし見た映画(5) 「ルパン三世 カリオストロの城」
ルパン三世 - カリオストロの城

制作 : 1979年、日本
監督 : 宮崎駿
声の出演: 山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗、島本須美ほか

ストーリー
ゴート札という偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられているカリオストロ公国にやって来た世界的大泥棒ルパン三世と相棒の次元大介。ゴート札の秘密を暴こうとするルパンたちは、追っ手に追われているカリオストロ公国の王女クラリスと出会う。クラリスはカリオストロ公国大公家の継承者であり、現在、実権を握っているカリオストロ伯爵はクラリスと結婚し、公国を完全に自分のものにしようと企んでいた。クラリスが再び、捕らわれの身となったことを知ったルパンは彼女を救出するため、伯爵の居城・カリオストロ城への潜入を試みるのだが・・・。

感想
怪盗アルセーヌ・ルパンの孫ルパン三世が活躍する人気アニメの劇場版第2弾。宮崎駿が監督を務めており、ルパンの映画の中でも最高傑作といわれている作品だ。
25年以上前の作品であるため声優陣の声も若々しく、そしてストーリーもしっかりしていておもしろい。普段おちゃらけた感じのルパンだが、少し大人目の設定となっている。カーチェイスなどのアクションシーン、笑いあり、ハラハラありといろいろ楽しめる。
そして、この映画で忘れてならないのは、ラストの銭形警部のクサい名ゼリフだろう。ネタバレになるけど、無事クラリスを救出することに成功したルパンたち。クラリスはルパンに自分も連れて行ってほしいと頼むが、ルパンは葛藤があるものの、最終的には紳士的な対応でクラリスを説得し、去っていく。ルパンを見送るクラリスのもとに、銭形警部が現れてクラリスに一言。「あいつ(ルパン)はとんでもないものを盗んでいきました。」クラリスは銭形にルパンは何も盗んでいないというが、銭形は真顔でクラリスに「あなたの心です!」と言うわけだよ。映画の一連の流れを見た後に効いているこの名シーン。やっぱりこの作品はよいです。

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むかし見た映画 | 22:54:42 | Trackback(2) | Comments(0)
vol.100 「眼下の敵」
眼下の敵

原題 : THE ENEMY BELOW
制作 : 1957年、アメリカ
監督 : ディック・ポウエル
出演 : ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンスほか

ストーリー
第二次世界大戦下の南大西洋。アメリカの駆逐艦へインズ号の艦長マレルは、着任以来自室にこもりきり。マレルが民間出身で実戦経験のない素人艦長ということもあり、乗組員からは船酔いしているのではないかと陰口をたたかれていた。そんなある日、へインズ号はドイツの潜水艦Uボートを発見。その知らせを受けたマレルは、乗組員たちの前に姿を現し、追跡を命じる。一方、味方が手に入れた暗号文書をドイツへ持ち帰るという使命を帯びていたUボートの艦長ストルバーグは、へインズ号に攻撃を仕掛ける。しかし、へインズ号はぎりぎりのところで攻撃をかわす。マレルが敵の動きを読み切っていたからだ。こうして、へインズ号対Uボート、マレル対ストルバーグの頭脳戦が開始される。

感想
<私的潜水艦映画シリーズ第6弾>
潜水艦映画としては古典的名作といわれている作品。
アメリカの駆逐艦とドイツのUボートの攻防を描いたこの映画は50年前に製作されたのだが、現在でも決して見劣りしない映画である。まあCGがない時代だし、技術的にも未熟な部分があるから明らかに合成だなとわかるシーンはあるものの、艦長同士の頭脳戦を楽しめる、いわば脚本で観客をひきつける作品かと思う。
アメリカ側の艦長は、もともと船乗りであり、ドイツのUボートの魚雷によって、新婚の妻を失うという過去があった。その後、戦争に参戦しへインズ号の艦長として就任するが、乗組員はそんな過去も知らず、民間出身の艦長に何ができるのかという不信感がある。着任以来、姿を現さなかった艦長だが、Uボートを発見し、攻撃の指揮を執ることになる。Uボートの動きを予測し、的確な指示を出す艦長の切れ者ぶりに、今まで不信感を抱いていた乗組員は、その考えを改めることになるのである。一方、Uボートの艦長は、第一次世界大戦から参加しているベテラン。二人いた息子はそれぞれ戦死しており、この戦争に無意味さを感じている。ヒトラーの幻想から醒めている艦長と友人の士官は、ヒトラーにかぶれている他の士官の行動を見て、がっかりしているシーンもある。この二人の艦長がお互いに出し抜きあいながら、攻防を繰り広げていく。この映画はどちらかが圧勝するというわけではなく、公平に描いている。
他の戦争映画だと暗くなりがちだが、ラストも明るめであり、こういう終わり方もやっぱりいいよなと思う。敵同士でありながら、お互いに認め合っている、男の友情を感じるような作品である。戦闘シーンもハラハラして面白い。潜水艦映画好きは絶対に見ておくべき作品なのもうなずける。

鑑賞記[カ行] | 21:12:22 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.99 「オーシャンズ12」
オーシャンズ 12

原題 : OCEAN'S TWELVE
制作 : 2004年、アメリカ
監督 : スティーブン・ソダーバーグ
出演 : ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツほか

ストーリー
3年前、ラスベガスのホテル王ベネディクトから1億6千万ドルを奪ったダニー・オーシャンとその仲間たち。強奪した大金を山分けし、それぞれ普通の生活を送っていたオーシャンたちの前に、復讐を誓うベネディクトが姿を現した。ベネディクトは一人ひとりに奪われた1億6千万ドルに3年分の利子をつけて返せと告げる。期限は2週間。もし返金できなければオーシャンたちの命はないという。追いつめられたオーシャンたちは再び集結し、より大きな獲物を狙うためにヨーロッパへ向かうのだが・・・。

感想
豪華スターが集まった贅沢な映画の第2弾。前作の出演者に新たにキャサリン・ゼタ=ジョーンズを加えたこの映画であるが、以前も述べたようにただでさえ登場人物の多い作品なのに、やっぱり全員を活かしきれていない。その上、さらなるゲスト出演でブルース・ウィリスが本人役で登場しており、一体どうしたいのかわからない(笑)。
前作はカジノから大金を強奪するまでのプロセスが唯一おもしろかったところであるし、集められたメンバーそれぞれの特技・能力を活かしたストーリーだったが、今回は11人いる必要があったかどうか・・・。むしろ、いらんだろう。ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット、あとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが入ればストーリー上、何ら問題ないはずだが・・・。
ストーリーも大金を奪う過程があまりなく、クライマックスでどんでん返しがあっただけ。でも、このどんでん返しも非常にわかりにくい。ラストもメンバーで楽しく食事をしたり、カードで遊んだりして終わっているが、こんな締め方でいいんだろうかと思った。んー、なんともいえない映画である。でも、人気があるんだろうねえ。「オーシャンズ13」の製作も決まってるというし。次回作はもっとハラハラする展開で楽しませてほしい。


(シリーズ関連作品)
オーシャンズ11

鑑賞記[ア行] | 22:38:12 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.98 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語スペシャル・エディション

原題 : LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
制作 : 2004年、アメリカ
監督 : ブラッド・シルバーリング
出演 : ジム・キャリー、エミリー・ブラウニング、リアム・エイケン、カラ・ホフマン、シェルビー・ホフマンほか

ストーリー
発明好きな長女ヴァイオレット、読書好きな長男クラウス、どんなものでも噛み付くことができる前歯の持ち主の次女サニーは、裕福なボードレール家の三姉弟妹。ある日、三人は自宅の火事で両親を失い、遠縁の親戚だというオラフ伯爵に引き取られることになる。だが伯爵の狙いは、三姉弟妹に残された莫大な遺産だった。その事実を知ったヴァイオレットたちは伯爵から逃げることを試みるが、三人を待ち構えていたのは、次々と襲う不幸な出来事だった・・・。

感想
火事で両親を失った三姉弟妹が、次々と襲ってくる難題に知恵と勇気で立ち向かっていくという物語。
ジム・キャリーが三姉弟妹の遺産を狙うオラフ伯爵役であり、子供たちからみれば悪者である。何人かの後見人の家を回ることになる三人だが、その行く先々でオラフが待ち構えており、あの手この手を使って遺産を奪おうと画策するのである。不運な出来事ばかりが三人を襲うわけであるが、ひらめきの長女と博学な長男が力を合わせて、困難を乗り切るというのはおもしろい。末っ子のサニーはかわいいし、丈夫な歯が役立っている時もあり、きちんと活躍している。ちなみにこのサニー役は双子だそうだ。どこで入れ替わってるのかはちょっとわからない。
オラフ伯爵は本当に嫌な奴だが、周りの大人も子供たちの話を全く聞こうとしない間抜けな連中ばかり。本当にこの三人は不幸な星のもとに生まれたようだ。
この作品には原作があり、まだ未映像化の話もあるようだ。映画的には続編が作れる要素を残して終わっているが、このまま終わる方が幸せなような気がするが・・・。
この映画には、ダスティン・ホフマンがちょい役で出ている。うっかりしていると見落とすほどの出演だ。メリル・ストリープが後見人の変なおばさん役で登場。これはこれでおもしろい。あと劇中で語り手となっているレモニー・スニケット役には、ジュード・ロウが扮しているが、声とシルエットだけであり、顔は一切映っていない。主演はジム・キャリーになっているが、主役はあくまで子供たちの映画である。

鑑賞記[ラ行] | 22:38:18 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.97 「プリティ・プリンセス」
プリティ・プリンセス 特別版

原題 : THE PRINCESS DIARIES
制作 : 2001年、アメリカ
監督 : ゲイリー・マーシャル
出演 : ジュリー・アンドリュース、アン・ハサウェイ、ヘクター・エリゾンドほか

ストーリー
アメリカのサンフランシスコに住む高校生のミアは、ボサボサ髪でメガネをかけた内気な女の子。彼女が打ち解けて話せるのは、親友のリリーとその兄だけ。そんなミアはある日、生まれてから15年間一度も会ったことがなかった祖母クラリスと対面する。どこか気品の漂うクラリスだが、それもそのはず、彼女はヨーロッパにあるジェノヴィア国の女王であり、ミアはジェノヴィア国の直系王位継承権を持つプリンセスだった。今まで聞かされていなかった自分の正体にパニックを起こすミアだが、3週間後に舞踏会に出席し、その時点で王位を継承するかをミア自身が決めることになった。こうして、ミアの舞踏会に向けてのプリンセス教育が始まるのだが・・・。

感想
内気でどちからといえば不器用な女子高生がある日、自分がプリンセスだと聞かされ、驚きながらも徐々にプリンセスの自覚を持っていくという物語。内容としては単純かもしれないが、複雑でないだけあって、普通に楽しめる作品だと思う。
プリンセス教育を受けていくことになるミアだが、今までの生活でもどちらかといえばドンくさい少女であったので、上手くいくわけもなく、周りから笑われるが、女王である祖母や、母、そして、ミアの運転手兼警護を務めるジョゼフに支えられながら、奮闘していくわけである。失敗するシーンなんかは素直に笑えるし、おもしろい。
プリンセスであることを周りに知られてからは、状況が一変し、今まで見向きもしてくれなかった男も寄ってくるのだが、このあたりはなんだかなあと感じた。昔も今も変わらず接してくれる親友やその兄との約束を破り、うわべだけの人間たちと付き合おうとするミアに「本当に大切なのは誰なのかを良く考えろよ!」と思いながら見ていた。この件に関してはやはり問題が発生し、自分のおろかさに気づくことになる。落ち込むミアは王位継承権を捨てようとも考える。だが、亡き父が残した誕生日のメッセージを読むことにより、自分の進むべき道を見つけるのである。
ミア役のアン・ハサウェイは目が大きく、かわいらしいけれど、口もなんか大きいよねえ。身長も170cm以上らしい。だから、親友の兄貴が小さく見えたんだろうなあ。「サウンド・オブ・ミュージック」などで有名なミュージカル女優であるジュリー・アンドリュースが、ミアの祖母で女王陛下を演じており、気品が漂う演技をしてくれる。目の演技や細かい演技でもくすりと笑かせてくれる。でも、ジュリー・アンドリュースって若く見えるよなあ。この映画の頃で60代後半だったみたい。すごいよなあ。とても70歳近くには見えない。あと、ジョゼフ役のヘクター・エリゾンドがいい味を出している。


(シリーズ関連作品)
プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング


鑑賞記[ハ行] | 21:57:00 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.96 「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月

原題 : BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON
制作 : 2004年、アメリカ
監督 : ビーバン・キドロン
出演 : レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファースほか

ストーリー
ロンドンでTVリポーターの仕事をしているブリジット・ジョーンズが、弁護士マーク・ダーシーと付き合い始めて6週間が経過。かつての会社の上司で恋人だったダニエル・クリーバーが、旅行番組のリポーターとして人気を博していることには腹の立つものの、ブリジットはマークと幸せで楽しい毎日を送っていた。そんなある日、マークが美人でスタイルの良いアシスタントのレベッカと怪しい関係になっているという噂を聞き、ブリジットは不安になってしまう。その後もマークとのいろいろな出来事を通して、上手くやっていけないと感じたブリジットは、ついにマークと大ゲンカをしてしまう。マークとの連絡が途絶え、落ち込むブリジットのもとに、ダニエルとコンビを組んでタイをレポートする企画が持ち込まれることになり・・・。

感想
美人でもなく、スタイル抜群でもない普通の女性の視点から見たラブ・ストーリーの続編。レニー・ゼルウィガーがこの役を演じるために、再び体重を増加させている。というか、前作よりもパンパンになってるよ、ブリジットが。物語の設定は、前作のラストから数週間が経った後のようである。ハッピーエンドで終わった前作であるが、そのハッピーエンドには続きがあり、ずっとハッピーっていうわけじゃないよというのを描いている。多分。ヒュー・グラントの嫌な男度が前回よりもアップ。コメディ的部分が増えたような感じがする。
私は前作よりも今回の映画の方がおもしろかった。前作がおもしろかったという人には、今作はいまいちだという声もあるにはあるのだが。映画のおもしろさは人それぞれだと思うし、いいんじゃないかなあ。でも、前作から気になってるんだけど、なんでこのブリジット・ジョーンズは二人の男から好かれるんだろう・・・。うーん、わからん(笑)。


(シリーズ関連作品)
ブリジット・ジョーンズの日記

鑑賞記[ハ行] | 20:40:48 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.95 「チャーリーとチョコレート工場」
チャーリーとチョコレート工場

原題 : CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
制作 : 2005年、アメリカ
監督 : ティム・バートン
出演 : ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ディープ・ロイほか

ストーリー
貧しいながらも、父と母、そして父方、母方の祖父母と幸せに暮らしている少年チャーリー。彼の家の近所には世界一おいしいチョコレートを製造・出荷しているウィリー・ウォンカのチョコレート工場があった。だが、そのチョコレート工場はある事件をきっかけにこの15年間、誰も出入りした者がおらず、全てが謎に包まれているという不思議な場所でもあった。
そんなある日、工場経営者のウォンカは大量に出荷されるチョコレートの中に5枚だけ「ゴールデン・チケット」を封入し、このチケットを手に入れた子供とその保護者に工場見学を許可すると発表した。その知らせを聞き、世界中で人々が血眼になってウォンカのチョコレートを買いあさり、食い意地のはった少年やわがままな資産家の娘といった手段を選ばない子供たちが次々とチケットを手に入れる。貧乏なため誕生日に1枚だけしかウォンカのチョコレートを買ってもらえないチャーリーにとってはチケットを引き当てる可能性は限りなくゼロに近かった。そして案の定、両親が気を利かせて早めの誕生日プレゼントとして買ってくれたチョコレートにチケットは入っていなかった。かつてウォンカのチョコレート工場で働いていたジョーおじいちゃんも協力してくれたが、結局チケットを手に入れることはできなかったチャーリー。しかしチャーリーが偶然、街で拾ったお金でチョコレートを購入すると、奇跡的に最後の1枚を引き当てる。大喜びのチャーリーはジョーおじいちゃんと共にウォンカのチョコレート工場へ見学にやってくるのだが・・・。

感想
ロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」をジョニー・デップ&ティム・バートンで映画化した作品。
世界一売れているチョコレートを日夜作り続けているウィリー・ウォンカの工場見学を許可された5人の子供たちとその保護者。ウォンカのチョコレート工場はかつてそのおいしさの秘密であるレシピを盗まれてから一旦閉鎖。しばらくして再開するものの、それ以来工場の中でどのようにチョコレートが作られているのかを知る人は誰もいないという不思議な場所である。一般公開されていないチョコレート工場への見学ができるゴールデン・チケットが封入されたチョコレートが全世界でたったの5枚だけ存在すると発表され、世界中でチョコレートを購入するひとが殺到するわけである。家が貧乏で7人家族のチャーリーは、とびっきりおいしいウォンカのチョコレートを誕生日の時だけ食べることができるのである。だが、この世に5枚しか存在しないチケットを一つしか買えないチャーリーが引き当てることは不可能に近い。他のチケットは食い意地のはった少年が引き当てたり、わがまま放題の資産家令嬢や、自信家の少女、生意気で小賢しい少年といった、見てる方はイライラむかつくようなガキ共である(笑)。チャーリーは誕生日プレゼントのチョコレートを手に入れるわけだが、中にチケットは封入されていなかった。少しがっかりするチャーリーだが、自分には縁のない話だと割り切り、たった一枚のチョコレートを両親や祖父母に分けてあげるという心優しい少年である。かつてウォンカの工場で働いていた経験のあるジョーおじいちゃんは、そんなチャーリーに自分が貯めたへそくりを渡し、そのお金でチョコレートを買っておいでと言うのである。喜んだチャーリーは早速買いに行くものの、今回もはずれてしまう。一方、最後のチケット当選者はなかなか見つからない。ある日、チャーリーが街を歩いていると道端にお金が落ちているのを発見する。それを拾ったチャーリーは、三度チョコレートを購入し、ゴールデン・チケットを見事手に入れるのである。でも、このシーンって割とさっぱりしすぎな気がする。道端に落ちていたお金を警察に届けるのかなと一瞬思ったのに、次の瞬間にはお菓子屋にかけこんでいるチャーリー。家が貧乏なんだし、チャーリーの届けるべきか、使うべきかという心の葛藤が欲しかったなあと感じた。さて、チケットを手に入れた後、チャーリーは家に帰り、家族に知らせる。一番喜んだのはジョーおじいちゃん。今まで寝たきりだったジョーおじいちゃんはうれしさのあまり、立ち上がって踊ってしまうのである。ジョーおじいちゃんはすごくうれしかったのだろうな。そして、工場見学の日になり、今まで秘密にされていた工場内部の全貌が明らかになっていくというのが後半のストーリーである。この辺りからジョニー・デップが本格的に登場する。おかっぱ頭でシルクハットをかぶったウィリー・ウォンカ。色白く、何かを企んでいる感じもあり、不気味である。「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック船長、「ネバーランド」のジェームス・バリとはまた違った役どころであり、いろいろな役を演じれる俳優だよなあ。でも今回のジョニー・デップはTMレボリューションの西川貴教に見えて仕方がないのは私だけではないだろうな。チャーリー役のフレディ・ハイモアは、「ネバーランド」の三男ピーター役でジョニー・デップと共演したあの男の子である。
子供向け作品ともいわれるが、結構ダークというか、ブラックユーモア的な部分があると思う。工場内ではチャーリーを除いた他の4人が、何らかの罰を与えられている。これは自業自得ともいえる部分であるし、悪ガキ共だから、可愛そうだなとも思わないけれども、ウォンカの冷酷的な感じを受けるシーンかもしれない。工場内ではチョコレートの川が流れていたり、ナッツをむくリスの集団がいたりとファンタジーがあふれている内部である。かわいいというべきか、気持ち悪いというべきかという部分はディープ・ロイが演じるウンパ・ルンパの集団だろう。いたるところにいるウンパ・ルンパは身長が普通の人間の半分くらいの大きさで、わがままで強欲な子供たちをあざ笑うかのような歌とダンスを披露してくれる。このウンパ・ルンパにはいろいろなバージョンがあり、ディープ・ロイは一人20役をこなしたとか。いろいろな演技をしていて、違った意味で楽しめる。エンディングがいい感じで終わっているし、子供も大人もそれなりに楽しめる作品であろう。

鑑賞記[タ行] | 10:51:00 | Trackback(1) | Comments(0)
vol.94 「殺人の追憶」
殺人の追憶

原題 : 살인의 추억 (英題)MEMORIES OF MURDER
制作 : 2003年、韓国
監督 : ポン・ジュノ
出演 : ソン・ガンホ、キム・サンギョンほか

ストーリー
1986年、ソウル南部の農村で、手足を縛られたまま用水路に放置された女性の変死体が見つかる。地元警察のパク刑事は早速、捜査を開始するが、何の手がかりも得られないまま、新たな犠牲者が発見される。パク刑事は現場検証を行うものの、有力な証拠を見つけることができない。そんな時、ソウル市警からこの事件を捜査するためにソ刑事が派遣される。その後の捜査で容疑者と思える男を逮捕するが、証拠不十分で釈放。事件の手がかりは一向につかめず、足で捜査を行うパク刑事と、資料を読んで推理していくソ刑事はたびたび衝突してしまう。一方、犯人は捜査に行き詰る警察をあざ笑うかのように、次々と殺人を起こしていくのだった・・・。

感想
韓国で80年代後半に実際に起こった未解決連続殺人を基にして作られた映画。一見のどかで平和そうな農村で女性ばかりを狙った猟奇的な殺人事件が多発する。地元警察のパク刑事とソウル市警のソ刑事は性格も捜査方法も異なりながら、この事件の真犯人を捕まえるべく奔走する。基本的にサスペンスであり、実話を基にしているので重苦しくなりがちだが、ユーモアが盛り込まれていて最初から最後まで飽きずに鑑賞することができた。
前半は難航する捜査を占いで頼ったりするなど、まだ余裕があるかに見えるが、限りなく容疑者に近い男を見つけてからの後半は、物的証拠が見つからず事件は更なる悲劇と深刻さを増していく。刑事たちの苦労が徒労に終わってしまうというエンディング。犯人の可能性が高い男を捕まえることができないやるせなさが伝わってくる。元々が未解決事件を題材にしているわけで、どのように終わらせるのかと食い入るように見てしまった。
ラストは舞台が2003年に移る。この部分はラストのネタバレになるので未見の方は注意を。刑事を辞めて会社員となっていたパクが、たまたま最初の事件のあった現場を通りがかり、立ち止まって用水路を覗き込んでいた。パクのその行動を目撃したある少女は、以前も同じように用水路を覗き込んでいた男がいたと話しかけてくる。パクが少女から聞いた話によると、パクと同じように用水路を覗き込んでいた男は、昔、用水路で自分がしたことを思い出していたのだと少女に語ったらしい。少女と話した男こそ一連の事件の真犯人であり、捕まらず野放しになっているのである。パクは少女にどんな顔をしていたかと尋ねるが、普通の顔だと答えるだけ。これほど怖いことはないだろう。どこにでもいるような普通の顔をした男が連続殺人を起こし、未だに捕まっていないという現実。今でも街で平然と暮らしているわけである。隣近所、あるいは周りにいる普通の人がもしかしたら殺人犯かもしれないという恐怖。パクを演じたソン・ガンホの表情で全てが伝わってくるラストである。

鑑賞記[サ行] | 21:17:41 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.93 「スピード」
スピード

原題 : SPEED
制作 : 1994年、アメリカ
監督 : ヤン・デ・ボン
出演 : キアヌ・リーブス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロックほか

ストーリー
ロサンゼルスの高層ビルのエレベーターが爆発し、中にいた十数名の人々は閉じ込められてしまうという事件が発生。爆弾を仕掛けた犯人は身代金を要求し、拒否すれば人質の命はないと脅迫する。ロサンゼルス市警のSWAT隊員ジャックは相棒と共に必死の活躍で人質の救出に成功。その後、ビルに潜んでいた爆弾犯と対峙するが、逃走途中で犯人は自爆し、事件は無事解決する。
だが数日後、ジャックは知り合いが乗ったバスが爆発炎上する瞬間を目撃。近くの公衆電話が鳴り響き、ジャックが応答すると、電話の向こうから死んだと思われた爆弾犯の声が聞こえてきた。前回の事件でジャックに邪魔され、身代金を取り損ねたことを恨み、今度は市バスに爆弾を仕掛けたと伝える。バスが時速50マイル(80キロ)以下になれば自動的に爆発、さらに乗客を降ろしても爆発するという。乗客の命を救うため、ジャックは爆弾が仕掛けられた市バスを捜索するのだが・・・。

感想
なかなか面白い映画だった。今から12年前の作品ということで、キアヌ・リーブスやサンドラ・ブロックがとても若い。
高層ビルのエレベーターに仕掛けられた爆弾は序章に過ぎず、ロサンゼルスの街中を暴走する市バスが映画のメインとなっている。時速80キロ以下に落とせば、バスは自動的に爆発するというスリルがこの映画の醍醐味だろう。また、爆弾犯役のデニス・ホッパーが主人公たちの先を読んでいるということで、なかなか憎たらしい犯人である。あと、クライマックスでは地下鉄が暴走するという、まあこれでもかというほど主人公は苦しめられるわけである。主人公の名がジャックというのも興味深い。ジャックという名はもしかして不運な男の名前なのかな?(ドラマ「24」の主人公もジャックという名前だから。)
何も考えずに、アクションとスリルを楽しめる一本である。


(シリーズ関連作品)
スピード2

鑑賞記[サ行] | 23:41:00 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.92 「宇宙戦争」
宇宙戦争

原題 : WAR OF THE WORLDS
制作 : 2005年、アメリカ
監督 : スティーヴン・スピルバーグ
出演 : トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィンほか

ストーリー
世界各国で異常気象が発生している21世紀のある日。アメリカ東部の港で働くレイの街でも奇怪な黒い雲が広がり、普通とは違う稲妻が落ち続けていた。様子を見に行ったレイは、街の地面に稲妻によってできた大きな穴を見つける。すると地面から見たこともないような巨大なマシン「トライポット」が出現し、圧倒的な力で破壊と殺戮を繰り広げ、住民たちはパニックに陥ってしまう。異星人の侵略だと悟ったレイは、別れた妻から預かっていた息子と娘を守りながら、必死の逃走を図るのだが・・・。

感想
マイノリティ・リポート」に続いて、トム・クルーズとスピルバーグがタッグを組んで製作した作品。宇宙から突如やってきた異星人の攻撃から逃げ回る主人公たちの様子を描いたパニック映画である。人類に害をもたらす異星人の襲来を描いた映画には「インディペンデンス・デイ」なんかがあるが、この映画は、ただ逃げ回るだけのストーリーであり、人間の力によって勝利するわけではないというのがポイントである。
トム・クルーズはどちらかというと、かっこいい男とかヒーロー的な男みたいな役を演じることが多いが、この映画では息子との関係が上手くいってない、臆病で自堕落的な生活を送っている父親を演じている。ただ、この異星人の襲来で子供たちを必死で守ろうとしている姿から、息子や娘を愛していることは窺える。異星人の攻撃から逃げ回るというのがストーリーの骨格だが、自動車に乗っているレイ親子を襲撃する人々のシーンも描いており、極限状態に追いつめられた人間は何をするかわからないという恐怖がある。このシーンを見て、異星人の攻撃より人間の方が怖いような気がした。物語中盤に登場するティム・ロビンスの何ともいえない不気味さも怖い。
上映時間は2時間をきっており、残り10分でどういう決着をつけるのかといらない心配をしたが、意外とあっさりした終わり方だった。世界各国で同じような異星人の攻撃が行われていながら、別れた妻が特に被害らしい被害を受けていないのには少し首をかしげた。
異星人の攻撃から逃げ回る途中で、多感な時期の息子の勝手な行動にイラッときたり、ダコタ・ファニングの悲鳴はうるさいかなとか思うけど、パニック映画としては十分楽しませてもらった。それにしてもダコタ・ファニングは、ショーン・ペン、デンゼル・ワシントン、トム・クルーズといったすごい俳優たちと共演してるよなあ。

鑑賞記[ア行] | 21:21:57 | Trackback(0) | Comments(0)
vol.91 「デンジャラス・ビューティー2」
デンジャラス・ビューティー2

原題 : MISS CONGENIALITY 2: ARMED AND FABULOUS
制作 : 2005年、アメリカ
監督 : ジョン・バスキンス
出演 : サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、ウィリアム・シャトナー、ヘザー・バーンズほか

ストーリー
かつてミス・アメリカ・コンテストの爆破事件を阻止したFBI捜査官・グレイシー・ハート。それ以来アメリカ中で有名になってしまったグレイシーは、顔が割れているため本来の潜入捜査に支障をきたし、さらに同僚のエリックとの恋もあっけなく終わってしまう。FBIはそんなグレイシーに「FBIの顔」として広報活動するよう命じる。心機一転させようと思ったグレイシーはその任務を引き受け、10ヵ月後にはテレビや自伝の出版で忙しい毎日を送っていた。そんな中、親友の「ミス・アメリカ」ことシェリルが、ラスベガスで誘拐されるという事件が発生する。グレイシーは広報活動の一環としてラスベガスに向かったが、シェリルを一刻も早く救出したい思いから、シカゴから飛ばされ、グレイシーに敵意むき出しの新しい相棒・サムと共に単独捜査を開始するのだが・・・。

感想
サンドラ・ブロック主演のアクション・コメディー映画の第2弾。物語の設定は前作からの続きとなっている。
ミス・アメリカ・コンテストを爆弾魔から救ったグレイシーは、今や人気者。色気もなく、男勝りだったグレイシーは、このミスコンの潜入捜査で美容コンサルタントの指導の下、美しい女性となったのだが、本来のFBIの仕事に戻れたのも束の間、あまりにも有名になりすぎたため、以前のような潜入捜査の仕事ができなくなってしまう。さらに前作でいい感じになっていた同僚のエリックとも別れてしまうのだ。このエリックは今作では残念ながら登場しない。その代わりといっちゃ何だが、シカゴからやってきた女性捜査官・サムが登場する。このサムはグレイシーに敵意むき出し。初対面からいきなり衝突してしまうのだ。こんな二人が前作で親友となったミス・アメリカの誘拐事件を解決すべく奔走するというのがストーリーである。
前作は潜入捜査だったからそれなりに面白い映画だったが、今回は普通の捜査なのでちょっと肩透かしな感じもする。FBIラスベガスのボスや女捜査官は嫌な奴なのだが、彼らに天罰的なことは起こらず、グレイシーが池に突き落とすだけで終わっているというのも爽快感が足りなかったなあ。まあ、前作ほどではないが、それなりには楽しめたとは思う。


(シリーズ関連作品)
デンジャラス・ビューティー

鑑賞記[タ行] | 16:44:16 | Trackback(0) | Comments(0)
「踊る」の世界#19 初夏SPを見直す
「番外編 湾岸署婦警物語・初夏の交通安全スペシャル」
(1998年6月19日 午後9時~午後10時52分 放送)
原案:君塚良一 脚本:尾崎将也 演出:本広克行 視聴率:24.9%
<ゲスト>
片岡(本宮泰風)、寿司屋のオヤジ(六平直政)、女性教師・美香(原沙知絵)
吉田のおばあちゃん(原ひさ子)、岸本婦警(畠山明子)、交通課課長(田山涼成)
夏美の父・篠原(谷啓)


ストーリーネタバレを含みます)
警察学校を卒業した篠原夏美は、湾岸警察署の交通課配属となった。署長室で説明を受けていた夏美をはじめとする婦警たちの前に、ベテラン婦警・桑野冴子が現れる。桑野は産休中の岸本婦警の代わりに補充としてやってきた婦警だったが、署長をはじめとした湾岸署員は桑野に逆らえない毎日。
交通課で課長から紹介される夏美。新人指導を雪乃に命じると、後輩ができて喜ぶ雪乃。しかし、若い婦警同士では馴れ合いになってしまうということから夏美の指導員に桑野がなり、厳しい教育を受けることになる。
早速、交通違反の取り締まりに出かけるため、ミニパトのある地下駐車場へ向かう桑野と夏美。駐車場では湾岸署指導員・和久平八郎と中西盗犯係長が、署内の懇親会用のビールを勝手に飲んだ罪でミニパトの掃除を桑野に命じられていた。あの和久でも桑野に逆らえない状況だった。桑野から交通違反の取り締まり方法の指導を受けるが、仕事中にパトカーで車酔いしてしまう。近くの交番で昼食を取っていた夏美と桑野は、管内で殺人事件が発生したことを知る。
湾岸署に特別捜査本部が立つことになり、その準備をする桑野たち交通課の婦警。捜査本部の手伝いができると喜んだ夏美だったが、実際は捜査員たちの食事作りといった雑用だった。
捜査本部では、被害者は拳銃で頭を打ち抜かれており、使われた拳銃から推測して犯行はプロの殺し屋の可能性が高いと断定する。
捜査員の食事支給で福神漬けを渡していた夏美の前に、盗犯係の恩田すみれが現れる。女性刑事を発見した夏美は興味津々。すみれからどうすれば刑事になれるのかを聞く夏美。肌荒れしたり、目つきが悪くなったりするから勧められないが、退屈はしないと答える。夏美は更にすみれに「青島さんっていう人は?」と聞くと、青島は今、ロサンゼルスに研修出張中で、人手が足りないため、すみれまで殺人の捜査に借り出されている状態だと話す。そこへ強行犯係長の真下正義と係長代理の魚住二郎も現れる。魚住はなぜ、夏美が青島のことを知っているのかたずねると、夏美の父親が杉並北署で青島と一緒に仕事をしたことがあり、ちょくちょく青島の話を聞かされていたと語る。そこへ桑野が現れて、青島のような刑事にあこがれてはダメだと注意する。青島はルール無視して勝手ばっかりする男。桑野の見立てでは1年以内に殉職するだろうという。あこがれるなら本庁の室井慎次警視正にしなさいといわれる夏美だった。帰宅した夏美は、少し疲れ気味。あと9時間後にはまた桑野の顔を見ないといけないと思うと憂鬱な気持ちになってしまう夏美。
翌日、車をレッカー移動する桑野と夏美。そこへ緒方薫が必死の形相でやってくる。レッカーした車は本店が使用していた車だったのだ。しかし、桑野は違反は違反だと言って取り合わない。桑野と緒方が言い合っている最中、対向車線で女性が衝突事故を起こす。慌てて駆けつける桑野と夏美。女性は大丈夫だと答える。しかし、夏美はその女性は裸足で車に乗っていたことに何かひっかかった。
湾岸署に戻り、桑野にあの女性のことについて聞く夏美。桑野は犯罪には関係ないと言う。しかし、夏美は犯罪に関係なかったら、ほっといていいのかと問い返す。だが、桑野から民事不介入を出され、渋々引き下がる。そこへ刑事課の袴田課長がレッカーの件をなしにしろと言ってくるが、桑野は取り合わない。本店に請求できないので、袴田は自腹でレッカー代を払っていくのだった。
その夜、署内の近くの寿司屋で夏美の歓迎会が開かれる。酔っぱらった交通課課長と寿司屋のオヤジがもめていると、娘の美香がやってくる。美香は海峰小学校で教師をやっているのだ。雪乃たちに交通安全のことをお願いする美香。
翌日、海峰小学校で交通安全が行われる。新人の夏美はピーポー君役。交通安全終了後、慣れない仕事に少し疲れる夏美のもとに美香がやってくる。今日のお礼を言った後、「青島さんは元気ですか?」と尋ねてくる美香。青島が去年、仕事のルールを破ってまで犯人を捕まえてくれたのがうれしく、その時から好意を持っていたのだ。夏美に警察官はやっぱり職場結婚なのかと聞くと、途中ではずかしくなったのか、照れながら去っていった。すると、腕章が欲しいという小学生の男の子が現れる。彼は将来、おまわりさんになりたいのだという。最初は悩む夏美だったが、独断で腕章を小学生にあげるのだった。
夜、飲酒検問をする夏美。そこでTVレポーターをやっている友達の綾波麗(あやなみうらら)と再会する。その綾波から違反切符をもみ消して欲しいと言われるが、警官として説教する夏美。しかし、逆に嫌味を言われてしまう。その頃、近くで車が猛スピードで走っていくのを見かけた夏美は、ミニパトで追いかけようとするが、桑野に止められてしまう。湾岸署では以前、婦警が追尾してけがをしており、それ以来、男性警察官がいるときは男性が追尾することに決まっていたのだ。なんだか納得がいかない夏美。
仕事を終えた夏美は仕事の愚痴を言いながら、飲み屋で酔っ払う。そこで目つきの鋭い男と目線があった夏美は、その男に絡み始める。嫌がる男に、お互いの仕事を当てっこしようと言い出す夏美。男は夏美を「OL」だと言う。はずれだと夏美に言われた男は、逆に自分はどんな仕事をしているように見えるかを尋ねる。酔っぱらいながら考えた後、「プロの殺し屋?」という夏美に、突然、顔色を変える男。すると男は夏美の勘定も一緒に払い、逃げるように立ち去ろうとする。しかし、夏美はその男に自分は警察官で、おごってもらう道理はないと金を返す。その男は夏美に「似合わないな」と言う。聞き捨てならなかった夏美が問い返すと、「あんまり楽しそうじゃないから。」と言われてしまう。
翌朝。腕章が一つ足りないことに不審がる桑野。やばいなあという顔をする夏美。その時、交通課長のもとに捜査本部から夏美の件で連絡が入る。呼び出された夏美は、本庁の新城管理官から警察官としてあるまじき行為はしていないかと尋ねられる。夏美は謝りながら、腕章を小学生にあげたことを告げる。しかし、署長たちは何のことを言っているのかと訝しがる。夏美は管理官が腕章の管理をする人だと思っていたのだった。新城は、ある写真を夏美に見せる。それは昨日の夜、目つきの鋭い男と自分が写ったツーショット写真だった。この男が管内で起きた殺人事件の重要参考人だったのだ。余計なことを言わなかったかを聞かれる夏美は、「逮捕しちゃうぞ!」といってしまったことを告げる。
交通課に戻ると、腕章のことが桑野にばれてしまう。怒られる夏美。しかし、夏美はあの小学生に腕章をあげたことがそんなに悪いことなのかと逆に反論する。将来、警察官になりたいという男の子に腕章をあげることにより、困っている人たちを助けてくれるかもしれないのではと言い返す。が桑野はそれならばなくなった時点で何故そう言わなかったのかと切り返され、後から言ってはただの言い訳だと言い返される。
駐車違反の罰金で違反者ともめていた夏美は、あることを思い出す。夏美は緒方と森下に、あの目つきの悪い男が財布を開けたときにプリンスホテルのカードキーを所持していたことを伝える。
その情報を聞いた二人は、犯人を捕まえれば刑事になれるかもと俄然、やる気を出し始める。駐車違反取り締まりから帰ってきた夏美は相変わらず、桑野に怒られっぱなし。そこへ緒方と森下が手錠を持ったまま帰ったことを知る夏美。
夜。緒方と森下はプリンスホテルで逮捕の機会をうかがっていると、真下と魚住に取り押さえられ、事なきを得る。
翌日。緒方と森下は上司からこっぴどく怒られた模様。桑野は組織の中でルールを無視していいことは何もないと言う。夏美はルールが間違っていることもあるのではと聞き返すと、あるかもねと答える桑野。しかし、ルールはルールだという。
夏美と桑野は、あるマンションから大音量の音楽が流れっぱなしだという通報を受ける。夏美はそこで以前、女性が衝突事故を起こした車を見つける。夏美は桑野にそのことを伝えるが、住民間の問題にこれ以上口出しもできないし、不動産屋が合鍵を持ってやって来るというので帰ると言う。しかし、何かを感じた夏美はベランダから室内に侵入。すると浴室で手首を切って倒れているあの女性を発見する。救急車などがマンションに集まり、野次馬と車の整理を命じられる夏美だが、あのまま放ったらかしにしていたら、あの女性は死んでいたかもしれないと怒りを露にするが、桑野はそれはあくまで結果論だと言い返す。夏美は桑野に「自分が間違っていることは認めないんですか?」と尋ねると「ルールを無視して結果がよくても、無意味なのよ。」と言い張る。「あなたが正しい警察官なら、私、警察官を辞めます。」と夏美は桑野に言い放つ。二人の間に確執がうまれてしまった瞬間だった。その夜、桑野との衝突でストレスがたまっていた夏美は、自分が正しいかは仕事で答えを見つけるしかないと父親に言われる。
翌朝。殺人事件の被疑者の張り込みを続けている真下とすみれ。交通課には桑野は体調が悪いから遅れるという連絡が入る。喜ぶ交通課の面々。夏美は雪乃とパトロールに向かうことになった。雪乃に桑野のと昨日の出来事を相談する。「どこまでが警察の職務か?」という難しい問題。雪乃は夏美が青島に少し似ているかもと話す。青島は組織の壁にぶつかり、苦しんでいる。いつも自分のポリシーを信じて、行動している。だから失敗しても、後悔はしていない。雪乃も青島のような信念で行動できたらと思うのだが、なかなか実行できないと語る。
その頃、桑野は手首を切った女性が入院している病院を訪れていた。夫婦仲が悪くなったと聞いていたが、妻の手をとる夫の様子をみて安心し、花束を置いて去っていった。
パトロール途中で、雪乃はおばあさんから道を聞かれるが、どうも把握できていないようで、職務を逸脱しておばあちゃんを案内する。それを見て少し笑顔を見せる夏美。
捜査本部に被疑者が発砲したという連絡が入る。銃撃を受けたのは真下たちの車だった。ミニパトで雪乃の帰りを待っていた夏美の前を、スピード違反したスポーツカーが通り過ぎる。夏美は単独でそのスポーツカーを追いかける。無線でそのことを連絡すると、受けたのは桑野だった。一瞬、ためらう夏美だが、車種とナンバーを伝えると捜査本部はその車こそ殺人犯が乗っている車だと断定する。交通課課長は夏美に止まるように指示。しかし、夏美はすでにそのスポーツカーを見失ってしまっていた。桑野は夏美に追尾を続けるように課長に頼む。署長たちが夏美に何かあってもと躊躇するが「婦警はお飾りじゃない!!」と一喝する。
桑野は夏美に追尾を命じ、指示通りにミニパトを走らせる夏美。新城が無線室にやってくる。被疑者と同じ道を追うべきだと主張し、指揮権を渡せという。しかし、桑野は新城に「警視庁で交通課勤務20年と7ヶ月。都内の道路は大動脈から毛細血管まで全部この頭に入っている!」と言い放つ。「責任は取ってもらうぞ。」という新城に、桑野は「室井さんより器が小さいねえ。」と呟くと、顔色を変える新城だった。
桑野の指示通りに走っていた夏美は、犯人の車を発見する。夏美にその車は凶悪犯であり、銃を所持しているため、追いかけるだけでよいと伝える。無線室にいる面々は一安心。かと思いきや交通課課長が突然、慌てだす。犯人が走っている湾岸8号線は今日、工事のため、全面車両通行止めだった。そのため、夏美のミニパトと犯人の車はお互いに鉢合わせの形となってしまう。他の捜査員のパトカーは別のところにあり、夏美しか犯人を食い止められなかった。猛スピードで突進してくる犯人を迎え撃つ夏美。その結果、犯人はフェンスに激突。夏美が車に近寄ると、運転席にいたのはバーにいた目つきの悪い男だった。
無事、犯人を逮捕し、署長室で表彰を受ける夏美。女青島の誕生かと不安がる副署長たち。交通課に戻ると産休から復帰した岸本婦警がいた。桑野はもといた勝鬨署に戻ることになったのだ。何の挨拶もない桑野を追いかける夏美。桑野は警察は昔も今も男社会。自分自身を見失わないためにルールを第一に考えてきた。それが正しいと思って。やり方は人それぞれでいいのかもしれない。あなたと私は違うんだからと話す。すると夏美は「いえ、違いません。同じ警察官です。」と告げる。桑野は夏美に敬礼をすると、夏美も同じく敬礼を返す。笑顔で去っていく桑野を見続ける夏美。厳しかった桑野との別れだった。
湾岸署へ戻った夏美の前に、モスグリーンのコートを羽織った男が現れる。夏美が誰なのかを問いただすと、その男は「きみ、新人?」と聞いてくる。すると、雪乃が「青島さん。」と声をかける。交通課の婦警たちも出迎える。夏美が青島と初めてあった瞬間だった。署長たちが現れると、青島は駆け寄り、「青島巡査部長、只今ロサンゼルス研修出張より戻ってまいりました。」と伝える。署長たちとのトンチンカンな問答の後、袴田課長から会社内婦女暴行事件の内偵を命じられる。なんだか軽そうな青島を見て、どこが自分と似ているのかを雪乃に尋ねると、「そのうち、わかるわよ。」と笑いながら答える。先輩たちと共にパトロールに出かける夏美だった。

私見
踊る大捜査線のスペシャル第2弾は、湾岸署に配属された新人婦警の視点から見た番外編。内田有紀と渡辺えり子をゲスト主役に迎えた作品。このスペシャルは金曜エンタテイメント枠で放送されました。女版青島ともいうべき巡査・篠原夏美が厳しいベテラン婦警・桑野から指導を受けたり、対立したりするストーリー。
オープニングの拳銃発砲訓練に登場する教官は、シリーズ第1話で青島に模擬取り調べを受けた人です。また、本編に入るまでの演出も第1話と同じような演出が施されています。顔出しオープニングも番外編バージョンであり、シリーズ通してすべての顔出しオープニングに登場するのは柏木雪乃だけとなります。
この番外編では歳末特別警戒スペシャルで登場した小学校の教師、寿司屋のオヤジ、綾波麗(あやなみうらら)などが再登場します。さらに青島が杉並北署にいた時代に捜査資料室長として登場した谷啓演じる篠原も登場。この篠原の娘こそが番外編の主役、夏美です。また、道に迷ったおばあさんとして、吉田のおばあちゃんもちゃっかり登場しています。雪乃が道案内することになるが、このおばあさんがあのお守りをくれた人物であるということはおそらく知らないと思われます。
織田裕二をはじめとしたレギュラー陣が脇役扱いとなっています。まず、和久は中西とミニパト掃除をしているシーンで登場。その後、居酒屋付近で和久は再登場しますが、声はいかりや長介本人のようだが、後ろ姿しか写っておらず、明らかに別人かと思われます。他に桑野から憧れられた室井は、くしゃみをするシーンという数十秒の登場のみだけです。すみれ、真下、魚住などはちょっとずつの出演です。そして、シリーズの主人公青島は、ロサンゼルスに研修出張中という設定で、エンディング付近でやっと登場します。「俺のいない間、この街の平和は保たれていたかい~。」という青島っぽくないセリフは、このスペシャル前にやっていたドラマ「恋はあせらず」の主人公のキャラが少し混じっているとか。ただ、夏美には「は?」と言われているため、肩透かしを食らっています。青島が帰ってきてからの署長たちのボケあいは相変わらずです。そして、袴田課長から内偵捜査を命じられることになるが、この内偵が次のスペシャルにつながることになります。
夏美や桑野にそれぞれ信じる信念みたいなものがあり、番外編ではあるが、踊る大捜査線の世界をきちんと受け継いでいるかと感じました。


【登場人物たちの名台詞】
警視庁で交通課勤務20年と7ヶ月。都内の道路は大動脈から毛細血管まで全部この頭に入っている!」(桑野)
指揮権を渡せという新城に対し、桑野が発したセリフ。このセリフで新城はだまってしまう。また、他の婦警から「かっこいい」という賞賛も受ける。


踊る大捜査線 | 23:06:45 | Trackback(0) | Comments(0)
「踊る」の世界#18 登場人物を振り返る③
内田有紀女優業復帰記念ではありませんが、久しぶりにこのコーナーを。
今回は踊る大捜査線の番外編である「湾岸署婦警物語・初夏の交通安全スペシャル」の主要登場人物を振り返ります。


<初夏の交通安全スペシャルの主要登場人物>
篠原夏美(内田有紀)
階級:巡査
警視庁湾岸警察署交通課に配属。
青島が杉並北署時代に一緒だった篠原資料室長の娘。
刑事になるのが夢。拳銃の腕前はいまいち。
ベテラン婦警である桑野巡査部長から厳しい教育を受ける。

桑野冴子(渡辺えり子)
階級:巡査部長
交通課の岸本婦警が産休のため、その間の補充要員として勝鬨署から移ってきた。
交通課勤務20年7ヶ月のベテラン。ルールを第一に考え、他の刑事・警官から恐れられている。
青島のようなルールを無視する警官を嫌い、室井のような警察官が好きなようである。
夏美を厳しく指導するが、自分のやり方が正しいという信念で働いている。


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青島俊作(織田裕二)
階級:巡査部長
警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係。ロサンゼルスに研修出張中のため、不在。

室井慎次(柳葉敏郎)
階級:警視正
桑野から噂をされ、くしゃみをする。

恩田すみれ(深津絵里)
階級:巡査部長
警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係の刑事。
青島が研修中のため、殺人事件の捜査をすることに。

和久平八郎(いかりや長介)
湾岸署指導員。
懇親会用のビールを勝手に飲んだ窃盗罪で、桑野からミニパト掃除を命じられる。

柏木雪乃(水野美紀)
階級:巡査
警視庁湾岸警察署交通課の婦警。夏美が入ってきたことにより、自分に後輩ができて喜ぶ。
夏美に青島のすごさを語ったりする。

真下正義(ユースケ・サンタマリア)
階級:警部
警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・係長。
すみれと張り込みで一晩過ごす。

魚住二郎(佐戸井けん太)
階級:警部補
警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・係長代理。
真下に揺さぶりをかけて、少し喜ぶ。

中西修(小林すすむ)
階級:警部補
警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係・係長。和久と共にミニパト掃除を命じられる。

袴田健吾(小野武彦)
階級:警部
警視庁湾岸警察署刑事課・課長。新人婦警が刑事課に配属されないことにがっかりする。

神田署長(北村総一朗)
警視庁湾岸警察署・署長。桑野に圧倒される。

秋山副署長(斉藤暁)
警視庁湾岸警察署・副署長。真っ当な考えは持っているようだ。

緒方薫(甲本雅裕)
警視庁湾岸警察署の警官。森下とはライバル。
刑事になりたいために凶悪犯を逮捕しにいこうとする。
本店の車を桑野にレッカーされるという失敗をしてしまい、怒られる。

森下孝治(遠山俊也)
警視庁湾岸警察署の警官。緒方とはライバル。
緒方と共に凶悪犯を逮捕しにいこうとする。

山下圭子(星野友香)
警視庁湾岸警察署交通課勤務の婦警。

渡辺葉子(星川なぎね)
警視庁湾岸警察署の婦警。

吉川妙子(児玉多恵子)
警視庁湾岸警察署の婦警。

新城賢太郎(筧利夫)
警視庁刑事部捜査一課管理官。室井の後任。
桑野と捜査方針でぶつかり、「室井より器が小さい」と言われる。

踊る大捜査線 | 22:01:53 | Trackback(0) | Comments(0)

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